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よく処方される お薬による副作用一覧

薬剤起因性老年症候群と主な原因薬剤

処方薬

高齢者の方は、薬による副作用が出やすいので、注意が必要です。


できる限り安全に在宅での療養をしていただくために、当院では、薬剤師と医師による、副作用の連携によるチェック体制を推し進めております。

症候

原因薬剤

ふらつき・転倒

  • 降圧薬、てんかん治療薬、抗うつ薬、

  • 睡眠薬、抗不安薬、パーキンソン病治療薬、

  • 抗精神病薬、抗ヒスタミン薬（H2受容体拮抗薬を含む）

脱力、筋力低下

  • 睡眠薬、抗不安薬、筋弛緩薬

食欲低下

  • 抗不安薬、抗精神病薬、緩下剤、ビグアナイド製剤

  • アスピリン、ロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬（NSAID）

  • パーキンソン病治療薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬（SSRI）

  • ビスホスホネート製剤、コリンエステラーゼ阻害薬

せん妄

  • 睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬（三環系）、降圧薬（β遮断薬、中枢性降圧薬）

  • 抗不整脈薬（メキシレチン、リドカイン）、気管支拡張薬（テオフィリン、アミノフィリン）

  • ジギタリス、副腎皮質ステロイド、抗ヒスタミン薬（H2受容体拮抗薬を含む）

  • パーキンソン病治療薬

記憶障害

  • 睡眠薬、抗不安薬（ベンゾジアゼピン）、抗うつ薬（三環系）、てんかん治療薬、

  • 降圧薬（中枢性降圧薬、α遮断薬、β遮断薬）、抗精神病薬（フェノチアジン系）

  • 抗ヒスタミン薬（H2 受容体拮抗薬を含む）、パーキンソン病治療薬

排尿障害・尿失禁

  • 抗不安薬（ベンゾジアゼピン）、睡眠薬、抗精神病薬（フェノチアジン系）、抗うつ薬（三環系）

  • 過活動膀胱治療薬（ムスカリン受容体拮抗薬）、抗ヒスタミン薬（H2 受容体拮抗薬含む）

  • α 遮断薬（高血圧薬）、利尿薬（心不全薬）

  • トリヘキシフェニジル、腸管鎮痙薬（アトロピン、ブチルスコポラミン）

便秘

  • 抗うつ薬（三環系）、睡眠薬・抗不安薬（ベンゾジアゼピン）、抗精神病薬（フェノチアジン系）

  • αグルコシダーゼ阻害薬、腸管鎮痙薬（アトロピン、ブチルスコポラミン）

  • 過活動膀胱治療薬（ムスカリン受容体拮抗薬）、抗ヒスタミン薬（H2 受容体拮抗薬を含む）

  • パーキンソン病治療薬（抗コリン薬）

抑うつ

  • 中枢性降圧薬、β遮断薬、抗精神病薬、

  • 抗甲状腺薬、副腎皮質ステロイド、抗ヒスタミン薬（H2受容体拮抗薬を含む）

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