多摩地域の皆様へ 24時間365日対応の訪問診療(総合診療 内科 認知症 緩和ケア科 整形外科 泌尿器科 精神科)のクリニックです
Kokubunji Zaitakucare Clinic
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ケアマネジャーに知ってほしい代表的な疾患の予後
ケアマネジャーの皆様がよく遭遇する病気、認知症、がん、心不全の予後、ターミナル期の特徴を紹介いたします。
ケアマネジャーの皆様が、病気の自然経過を知ったうえで、「この人がどういう経過をたどるか」という見通しを持っていただくことで、ケアプランを立てる上で、またクリニックとの連携を強化していくことに役立てていただければと思います。
認知症
アルツハイマー型認知症は認知症のうち、最も多くを占めるものです。
診断が出てから予後は10年前後と言われており、軽度→中等度→重度という経過をたどります。
軽度は2~3年ほどで、物忘れなどの短期記憶の低下が続きます。この時期はある程度の社会活動も可能です。
その後だんだんと、長期記憶などが低下し、場所や時間がわからなくなる『見当識障害』が起こります。
『実行機能が低下』し、料理や買い物のリスト化ができなくなったり、
同時進行で複数の物事を考えることも難しくなるのが中等度です。この期間が一番長く、状態は4~5年続きます。
最後に重度になると失禁、歩行障害、嚥下障害が起こり、最後は誤嚥性肺炎を繰り返す場合もあります。
認知症は、安定期→虚弱期→高度虚弱期→終末期という経過をたどります。
虚弱期に入ると歩行が不安定な状態となり、認知機能の低下が出始めます。
多くのケースでは、虚弱期となってきたときに、介護保険を申請し、ケアマネジャー、ホームヘルパーが入るケースが多くなります。
その後、認知機能が低下し、転倒が多くなってくるなどの問題が出始め、徐々に高度虚弱期に入っていきます。
大体この辺りになると、在宅医療を積極的に導入されるケースが多くなっています。
その後、摂食不良や嚥下障害、肺炎などを繰り返すようになると、終末期となり、最終的には死に至ります。